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荒尾内科・耳鼻咽喉科で可能な超音波(エコー)検査とは?

医療法人 荒尾内科・耳鼻咽喉科

愛知県稲沢市の荒尾内科・耳鼻咽喉科で実施されている主要な5つの超音波検査(頸部エコー、心エコー、腹部エコー、下肢動脈エコー、下肢静脈エコー)について、目的、診断可能な疾患、先進的なドップラー・エラストグラフィ機能の活用、ならびに患者様の受診時の負担度について、超音波専門医である荒尾嘉人がわかりやすく丁寧に解説します(echo)

検査は痛みが少なく、短時間で結果を得られます。5つのエコー検査はそれぞれ異なる部位の病変を評価し、むくみや血流の異常といった情報を提供します。最新のドップラーとエラストグラフィ機能を組み合わせることで、診断の精度が高まり、治療方針の決定に役立ちます。患者様の負担を軽減する工夫も重視しています。

◎頸部エコー検査(甲状腺・頸動脈エコー)

頸部エコー検査は、首の左右を通る頸動脈と、喉仏の下に位置する甲状腺を同時に観察する検査です。頸動脈は血管の健康状態を映し出す窓としての役割を果たし、血管の厚みや詰まりを計測することで全身の動脈硬化の進展度合いを判定できます。また、甲状腺の大きさや内部構造を詳細に観察することで、腫瘍炎症性疾患の早期発見につながります。

評価項目詳細内容
主な検査目的頸動脈における動脈硬化の初期変化(血管壁の厚みやプラーク)の観察と脳血管障害リスク評価、および甲状腺の形態異常・腫瘍・炎症の同定
判明する主な疾患頸動脈プラーク、頸動脈狭窄症・閉塞症、全身性動脈硬化症、甲状腺がん、甲状腺良性腫瘍(腺腫・嚢胞)、バセドウ病、橋本病(慢性甲状腺炎)
ドップラーの活用カラードップラーおよびパワードップラーを用い、血管内の血流速度や狭窄率、ならびに甲状腺組織内部の血流状態を精密に計測
患者負担・時間痛みなし/所要時間 約15〜20分/事前準備 なし

◎心エコー検査

心エコー検査は、胸部から超音波をあてて心臓の四つの部屋の形態、心筋の厚さ、心臓内部にある弁の開閉状態をリアルタイムの動画像で可視化する検査です

心臓のポンプ機能(収縮力や拡張能)を客観的に数値化できるため、動悸、息切れ、胸痛、足のむくみなどの原因究明に欠かせません。荒尾内科・耳鼻咽喉科では超音波専門医監修による精度の高い心機能評価を実施しています。

評価項目詳細内容
主な検査目的心臓のポンプ機能(収縮・拡張性能)の測定、心肥大や心拡大の検出、ならびに心臓弁の形態異常および機能障害の特定
判明する主な疾患心不全、心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症など)、心筋梗塞、狭心症、心筋症、心外膜炎
ドップラーの活用カラーおよびパワードップラー機能を活用し、心臓内における血液の逆流や弁通過血流速度を可視化・定量化して重症度を評価
患者負担・時間痛みなし/所要時間 約20〜30分/事前準備 なし(午後の専門検査枠 14:30〜 等でも実施)

◎腹部エコー検査

腹部エコー検査は、みぞおちから下腹部にかけて探触子を当て、腹部内に存在する実質臓器および管腔臓器の状態を広く観察する検査です

観察対象となる臓器は、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓から、下腹部の膀胱や生殖器まで多岐にわたります。各臓器の形態変化、腫瘍性病変、結石の有無、脂肪の蓄積度合いを詳細に分析でき、早期がんの発見や生活習慣病に起因する消化器疾患の診断に威力を発揮します

評価項目詳細内容
主な検査目的腹部臓器(肝・胆・膵・腎・脾・膀胱・生殖器)の形態観察、早期がんを含む腫瘍や結石の同定、組織の変性評価
判明する主な疾患脂肪肝、NASH(非アルコール性ステアトヘパティフィス)、肝硬変、胆石症、胆嚢ポリープ、腎結石、各種腹部臓器腫瘍
機能応用(エラストグラフィ)超音波を用いて組織の硬さ(線維化の進展度)を数値化し、肝硬変への移行リスクを身体への負担なく客観的に評価
患者負担・時間痛みなし/所要時間 約15〜20分/事前準備 食事制限あり(胃内の空気や胆嚢の収縮を防ぐため6時間以上の絶食が必要)

◎下肢動脈エコー検査

下肢動脈エコー検査は、足の付け根から足背(足の甲)に至る下肢主幹動脈の血流を追跡し、血管の詰まり、狭窄、動脈硬化の有無を調べる検査です

歩行時に太ももやふくらはぎが痛くなり休むと改善する「間欠性跛行」の症状や、足の冷感、しびれがある場合、末梢動脈疾患が疑われます。本検査は身体を傷つけることなく、障害部位と血流低下の度合いを正確に特定します

評価項目詳細内容
主な検査目的下肢動脈における血流障害の有無および狭窄部位の特定、歩行時の足の痛み・冷感・しびれの原因究明
判明する主な疾患閉塞性動脈硬化症(PAD/ASO)、下肢動脈瘤、下肢動脈血栓症、末梢動脈閉塞
ドップラーの活用パワードップラーおよび血流波形解析により、微細な血流や流速変化を検出し、局所的な血管狭窄と虚血レベルを可視化
患者負担・時間痛みなし/所要時間 約20〜30分/事前準備 なし

◎下肢静脈エコー検査

下肢静脈エコー検査は、足の静脈系(深部静脈および表在静脈)を対象に、血液の塊である血栓の有無や、逆流を防ぐ静脈弁の機能を評価する検査です

長時間の座り仕事や術後の臥床などが原因で深部静脈に血栓が生じると、それが流れて肺の血管を閉塞させる「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」を引き起こす危険性があります。また、静脈弁の不全は慢性的な足のむくみや下肢静脈瘤の原因となるため、本検査による早期同定が重要です。

評価項目詳細内容
主な検査目的足のむくみやだるさの原因究明、ならびに致死的な肺塞栓症の原因となる静脈血栓症の早期発見と予防
判明する主な疾患深部静脈血栓症(DVT:エコノミークラス症候群)、下肢静脈瘤、静脈弁閉鎖不全症、血栓後症候群
ドップラーの活用カラー血流・逆流解析や圧迫評価を組み合わせて静脈内の血液逆流時間や流速変化を測定し、弁不全や血栓閉塞を判定
患者負担・時間軽い圧迫感のみ/所要時間 約20〜30分/事前準備 なし

5つの超音波検査に関する総合比較一覧

各検査の特性、対象部位、得られる臨床情報、適用技術、および受診時の要件について、以下の比較表にまとめています

検査種別主な対象部位検出できる主な疾患・症状活用する先進技術検査時間事前制限
頸部エコー首の左右(頸動脈・甲状腺)動脈硬化、頸動脈プラーク、脳梗塞リスク、甲状腺がん、甲状腺腫瘍、バセドウ病、橋本病カラー/パワードップラー機能約15〜20分なし
心エコー心臓全体・心臓弁心不全、心臓弁膜症、心筋梗塞、狭心症、動悸・息切れ・胸痛カラー/パワードップラー機能約20〜30分なし(※専門枠 14:30〜)
腹部エコー肝・胆・膵・腎・脾・膀胱等脂肪肝、NASH、肝硬変、胆石、腎結石、腹部各種腫瘍エラストグラフィ・ドップラー機能約15〜20分食事制限あり(6時間以上の絶食)
下肢動脈エコー脚の動脈(股関節〜足背)閉塞性動脈硬化症(PAD/ASO)、下肢動脈瘤、歩行時の痛み・しびれパワードップラー・血流波形解析約20〜30分なし
下肢静脈エコー脚の静脈(深部・表在)深部静脈血栓症(DVT)、下肢静脈瘤、足のむくみ・だるさカラー血流・逆流解析約20〜30分なし

統合的臨床適用と診断展開の展望

複数の超音波検査を横断的に組み合わせる手法は、全身の病態をより精確に把握する上で極めて有用です。頸部echoと下肢動脈エコーを併用評価することで、頭頸部血管から末梢血管に至る全身の動脈硬化リスクの統合的把握が可能となります。

さらに、心エコーと下肢静脈エコーの同時評価は、心不全増悪に伴う体液貯留や静脈還流障害の全容解明に寄与します。

荒尾内科・耳鼻咽喉科において、頸部エコーを実施することは内科的動脈硬化管理と耳鼻咽喉科的甲状腺疾患管理の双方を網羅する包括的画像診断体制の確立を意味しています。これにより、一次診療におけるスクリーニング精度の向上と、質の高い患者コミュニケーションの実現が期待されます。